2026年度春学期、早稲田大学において寄附講座「グローバルビジネス世界における、サイバーセキュリティを考える」を開講しました。
本講座では、グローバル化・デジタル化が加速する現代社会において、企業活動や社会基盤を支えるサイバーセキュリティについて、多角的かつ実践的に学ぶ機会を提供しており、本年度も100名を超える学生が受講しました。
近年、サイバー空間は経済活動、行政サービス、教育、医療、金融、産業インフラなど、社会のあらゆる領域を支える基盤となっています。一方で、サイバー攻撃の高度化・巧妙化、AIやIoTの急速な普及、国際的な地政学リスクの高まりなどを背景に、サイバーセキュリティは企業や組織ごとの課題にとどまらず、社会全体で取り組むべき重要な課題となっています。
こうした状況を踏まえ、当グループは、将来の社会を担う学生に対し、技術のみならず、制度、経営、ガバナンス、国際情勢などの幅広い視点からサイバーセキュリティを捉える機会を提供しています。こうした実践的かつ学際的な学びを通じて、持続可能で安全・安心なデジタル社会の実現に貢献することを目指し、本講座を継続して開講しています。
講座の目的
本講座は、一般的な大学講義では十分に扱うことが難しい「実社会」と「サイバーセキュリティ」の接点に着目し、企業や社会が現実に直面する課題を踏まえた知見を学生に提供することを目的としています。
サイバーセキュリティは、情報システムだけの課題ではなく、経営、法務、政策、国際ビジネス、リスク管理、人権・プライバシー保護など、多様な領域と深く結びついています。本講座では、業界を代表する専門家を外部講師として招き、こうした複合的な課題を横断的に学ぶことで、将来、社会課題の解決や新たな価値創出を担う人材の育成を目指しています。
本講座は2021年の開講以来、継続的に実施されています。学術的知見と実務的視点を融合させた教育機会として、受講学生に対し、変化の激しい時代に必要とされる課題発見力、構想力、実践力を養う場を提供してきました。
寄附講座の詳細
6年目となる2026年度は、全14回の講義を実施しました。
講義では、サイバー攻撃やITシステムに関する基礎知識に加え、情報セキュリティに関する法制度、セキュリティマネジメント、監査、プライバシー保護、DX、AI・IoT、インシデント対応、トラスト、経済安全保障など、現代社会において重要性を増す幅広いテーマを取り上げました。また、本年度の寄附講座においても、当研究所の福永拓海、渡邉卓弥、高田雄太が講義を担当しました。
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当グループは、本寄附講座の実施を通じて、産学連携による実践的な教育機会を創出し、次世代を担う人材の育成に貢献してまいりました。今後も、研究活動および実務を通じて蓄積した知見を広く社会に還元し、教育・研究・実務の接点を拡充することで、より安全で信頼性の高いデジタル社会の実現に貢献してまいります。
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