サイバーレジリエンス
現実のサイバー脅威に対し、組織が迅速かつ的確に対応できるよう「サイバーレジリエンス」の強化に取り組んでいます。インシデント発生時の技術的な調査・分析に加え、第三者委員として中立的な立場からの原因究明および再発防止策の提言を行うほか、訓練・演習を通じた人材育成など、技術・人・組織のあらゆる側面からレジリエンスを高める活動を推進しています。
ミッション
実際の脅威に耐えうる技術・体制・人を育てることで、社会全体が自らの力でサイバーリスクに立ち向かえる未来を目指します。現場に根ざした検証・対応・訓練の実践を通じて、組織の継続的な防御力を高め、誰もが安心してデジタル技術を活用できる安全で強固な社会の実現に取り組みます。

プロジェクト/研究紹介

サイバー演習
当研究所では、サイバー空間とフィジカル空間を融合した次世代の自動運転開発・検証プラットフォームの開発に取り組んでいます。シミュレーション環境と実車両、センサ、通信ネットワーク等をリアルタイムに連携させることで、現実に近い環境下での走行挙動を再現し、安全かつ効率的な自動運転技術の評価を可能にします。従来は困難だった危険なシナリオや異常系といったテストを、デジタルツイン技術を活用することで低リスク・低コストで再現できます。

インシデント対応
サイバーインシデントが発生した場合に、技術的分析から対応・復旧までを包括的に支援しています。マルウェア感染や情報漏えいなどの事案に対して、原因究明・影響範囲の特定・被害の封じ込めを迅速に実施し、再発防止に向けた改善策の立案・検証までを一貫して支援します。

セキュリティアプライアンス評価
サイバーレンジを活用して組織ネットワークの環境を再現し、実環境に近い条件下で多様な攻撃シナリオを構築・実行することが可能です。この技術を応用し、各種セキュリティアプライアンスの検知・防御性能を精微に評価し、実運用における有効性と信頼性の向上を支援します。

ノンテクニカル演習
ノンテクニカルスキルは「人」に着目したスキルで、ヒューマンスキルの向上、テクニカルスキルの効果最大化、そして組織のレジリエンスの向上に貢献します。ノンテクニカルスキルを体系的に学習できる演習により、インシデント対応時に重要な役割を果たすCSIRTと経営層を支援します。

AI による次世代のサイバーレジリエンス
AI 技術 を活用した vCISO (Virtual CISO) によるインシデント対応支援やサイバーレンジと LLM を融合した演習基盤の研究開発に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、デジタル人材の不足や人口減少を見据えたセキュリティ態勢のモデルを示し、日本全体のサイバーレジリエンスの底上げに貢献します。
実績
- 当研究所が支援させていただいた群馬県警主催のサイバー攻撃対応訓練が群馬テレビにて放送されました。(2025年2月)
- マルチメディア、分散、協調とモバイル DICOMO 2025 シンポジウムに論文を2本投稿しました。(2025年6月)
- 早稲田大学寄付講座にて、セキュリティインシデント対応に関する講義を実施しました。(2025年6月)
