ハードウェアセキュリティ
近年のサイバー攻撃はソフトウェアレイヤーのみならず、ハードウェアやファームウェア、サプライチェーンといった領域まで拡大しています。ハードウェアチップの脆弱性やファームウェアの改ざん、ハードウェアトロイ等はシステムの低レイヤーから信頼を揺るがす脅威となっています。また、AI処理に特化したNPUやオープンな命令セットであるRISC-V等新しいアーキテクチャの普及に伴う従来とは異なる攻撃ベクトルも登場してきます。
ミッション
現在の情報社会は技術の基盤としてハードウェアに依存しています。システムの根幹であるハードウェアそのものに対する脅威を防ぎ、ハードウェアの信頼を再構築する技術の確立を使命としています。耐攻撃アーキテクチャやチップ設計から製造・流通・運用含むハードウェアライフサイクル全体を通したサプライチェーンの信頼性を確立し、ハードウェアを起点にした安全性の実現を目指します。

プロジェクト/研究紹介

ファジング
主にソフトウェアレイヤーにおけるバグや不具合を効果的・効率的に発見する「ファジング」に着目し、バイナリ / プロトコルファジングを応用したハードウェアトロイ検知手法の研究に取り組んでいます。また、積極的に他組織とも連携することでそれぞれの強みを生かした共同研究も進めています。

サイドチャネル
ハードウェアが動作する際に発生する電磁波や消費電力等を観測・分析することで情報を得る「サイドチャネル」に着目し、ファジングと組み合わせた新たな評価技術の研究に取り組んでいます。これを応用しハードウェアトロイや脆弱性等の検知手法の確立を目指しています。

耐タンパー性
耐タンパー性はハードウェアセキュリティを支えるコアな要素です。物理攻撃だけではなく、宇宙空間では宇宙放射線等環境を起因とした要素もあります。攻撃耐性と環境耐性の両面から評価し、効率的な試験手法や評価指数等技術の研究に取り組み、実運用志向の耐タンパー性評価手法の構築を目指しています。
実績
- 共同研究の成果をコンピュータセキュリティシンポジウム (CSS) 2025にて研究発表し、 学生優秀論文賞を受賞しました。(2025年10月)
- 共同研究の成果をセキュリティサマーサミット2025にて研究発表し、優秀研究賞を受賞しました。 (2025年7月)
