安全保障・インテリジェンス

日本の安全保障環境は、地政学的緊張とデジタル化の進展により複雑化しています。政府機関だけでなく、重要インフラや民間企業も、サプライチェーンや委託先を起点とする侵入、ランサムウェア、AIを悪用した詐欺・偽情報など高度な脅威にさらされています。国内では能動的サイバー防御関連法や経済安全保障分野の制度整備が進むなか、企業規模を問わず連鎖するリスクに対し、実践的で検証可能なインテリジェンスの重要性が一段と高まっています。

ミッション

安全保障に資する広範なインテリジェンスを対象に、情報の収集・分析の自動化、運用支援、評価までを一体で研究開発します。サイバー空間、物理空間、認知領域を横断し、サプライチェーン介入や情報操作等の具体的なリスクシナリオを想定した調査、分析技術を高度化します。中立性・再現性・説明可能性を備えたインテリジェンス基盤を構築し、官民学の協働ハブとして日本のインテリジェンス能力向上に貢献します。

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プロジェクト/研究紹介

次世代インテリジェンス基盤

次世代インテリジェンス基盤

公開情報を含めたマルチソースのデータ・情報を収集分析し、意思決定に直結するインテリジェンス基盤の研究を進めています。プロアクティブな脅威動向の把握やインシデント発生後の被害分析、といったレジリエンスの向上、地政学リスクを踏まえた攻撃者への対策とアトリビューション分析を可能にし情報戦を制する基盤を目指しています。また、国際連携に耐えるインテリジェンス共有の標準化や、透明性・説明可能性といったトラストの確保に向けた研究開発も進めています。

サプライチェーンセキュリティの確保

サプライチェーンセキュリティの確保

人・モノ・カネ・情報の流れに着目し、取引網・資本関係・物流・貿易等のデータを統合してサプライチェーン全体のリスクを可視化する研究を進めています。リスク対象組織だけではなく関連・派生する組織等グレイな繋がり含めた取引先組織の評価やクリアランスに資するエビデンスの整備、早期警戒により、企業の継続性と社会全体の安心・安全の両立を目指します。

情報操作・影響工作・プロパガンダ対策

情報操作・影響工作・プロパガンダ対策

安全保障を踏まえるうえで情報操作や影響工作、プロパガンダ対策は喫緊の課題です。情報の収集・検知・分析・可視化を統合するプラットフォームの研究開発を進めており、自然言語処理やネットワーク分析、行動科学といった解析手法と組み合わせ、単なる真偽の判定にとどまらず、情報拡散の構造や全体像を明らかにすることで有効な対応策を設計します。

実績

  • 学会発表:
    ソーシャルメディアを分析し偽情報を検知する手法について、国際学会に採択され、発表しました (2021年12月)